白髪のメカニズム

白髪と言えば、基本的には加齢と共に徐々に現れる症状で、
頭髪だけでなく、いろいろな部分の毛に現れてきます。
初めて白髪を発見したのが鼻毛だったりしました。
人生において男女問わずだれもが体験する白髪ですが、
そのメカニズムをきちんと理解しているひとはあまり多くありません。
現代科学では白髪のメカニズムを完全には解明できていないでの、
白髪に対しての知識が少ないのは当然かもしれません。
■メカニズム
白髪というのはご存知の通り白色の髪の毛のことです。
髪の毛を乾かしていてふとした時にいきなり真っ白い毛が一本。
初白髪でショックを受けた経験は多くの人にあることですが、
この白髪はいったいどこから現れたのでしょうか?
昔から使われている言葉で
「ショックで一夜にして白髪に」的なのがあります。
結論から言うと、そんなことは絶対にありえません。
既に黒色として生えてきた毛が、自然と白に変化していくことはないのです。
なぜそう言いきれるのか。
髪の毛の仕組みでもお話しましたが、
髪の毛は頭皮から出ている部分だけでなく、
頭皮の内側に存在している部分があります。
頭皮の内側には髪の毛の元になる毛母細胞やら毛乳頭やら、
いろいろ小難しい名前がつけられたものが存在しています。
そういった面倒な話は【髪の毛の仕組み】のページを参照してもらいまして、
今回は簡単に白髪のメカニズムのお話をします。
そもそも。
多くの方が知らないことなのですが、髪に関わらず毛は全てもともと白いのです。
驚きですね。
もともと白なんですよ。
皮膚の内側で毛の元が作られたとき、毛は全て白です。
その白い毛に黒い色の成分であるメラニン色素が毛を黒く染めていきます。
こいつがなかなかいい仕事をしてくれて、毛全体をまんべんなく着色していきます。
そして、頭皮の外側に出る頃にはいい色に染め上げられた漆黒の毛となります。
ここまでは黒い毛の生えるメカニズムの話。
本題は白髪ですよね。
この黒い毛のメカニズムがわかれば、白髪のメカニズムは実に単純です。
もともと白い毛に、メラニン色素が加わって黒い毛になります。
つまり、白髪はメラニン色素が加わらずに
そのまま頭皮へ出てしまった毛ということになります。
黒色の元になるメラニン色素を作るのがメラノサイトって呼ばれる細胞なのですが、
白髪の原因はこのメラノサイトが仕事をさぼるからなのです。
普段はとても働きもので真面目なメラノサイトなんですけど、
真面目な人ほど鬱になって退職したりするのと同様、
ふとしたところで仕事をしなくなってしまうんです。
なので、
頭皮から出始めたころは黒い毛であっても、
急に色が薄くなったり、白い状態のまま生えてくるという現象が発生します。
ここでのポイントは、あくまで白い部分は根元からということです。
既に生えている黒い毛が白くなっていくことはありません。
ここまでの話で「一夜にして白髪になる」なんてことが
ありえない話だということに気づきましたでしょうか。
一度黒として生えた毛は黒のままなので、
そこから色が抜けたりすることは人為的な作用を与えない限りありえません。
さて、
最初に白髪のメカニズムは解明されていないといいましたが、
これは黒色にしてくれるメラノサイトがなぜ仕事をしなくなるのかが分かっていない
ということにあります。
さらに厄介なことに、
一度仕事をやめたメラノサイトはなかなか仕事復帰してくれません。
特に、加齢による白髪の場合、
メラノサイトは二度と仕事をせずに死んでいくなんてことの方が圧倒的に多いです。
逆に、精神的な理由だったり、薬の影響などで
一時的にメラノサイトの動きが悪くなっていた場合などは、
その原因が解消されれば再び根元から黒い毛が生えてきます。
■白髪は抜くな!
こうして白髪のメカニズムを理解できると、
白髪は抜くべきではないということがわかってきます。
そもそも髪を抜くという行為自体が頭皮に対してよくありません。
ただただ頭皮を傷つけるだけであって何のメリットもないのです。
そのうえ、白髪だからといって抜く行為を考えると、
その白髪の生えている毛根から、再び黒い毛が生えてくる可能性だってあるのに、
それを抜いてしまうなんて・・・
■都市伝説「白髪の人はハゲない」
誰もが耳にした事のあるこの噂。
白髪になる人はハゲない!
結論から言うと、ハゲと白髪には何の関係もありません。
ハゲているうえに白髪の人もいれば、
ハゲてなくて白髪の人もいます。
単純にこの噂の元を考えれば、
白髪の人ということはつまり髪の毛がある人のことなので、
そういった意味で
白髪がある⇒髪がある⇒ハゲでない⇒ハゲない
という印象に繋がったための噂ではないかと思います。
ハゲる原因と白髪の原因はまるで別なので、
この2つになんの因果関係もありません。
以上、【白髪のメカニズム】でした