髪の毛の乾かし方

大切な髪の毛を守るためにも、できるだけ髪の毛に悪いことはしたくありません。
入浴後の髪の毛の乾かし方は、昔から見解が分かれていました。
ドライヤーの熱は髪に悪いから、自然乾燥が一番!
髪の毛が最もダメージを受けるのは濡れている時だから、ドライヤーで乾かすのがイイ!
どっちの意見も一理ありそうですが、結局のところはどうなのでしょうか。
■髪も火傷をする
髪は熱に対して非常に弱いです。
熱に弱い要因となっているのが、
髪の毛の成分がいくつものアミノ酸が結合したタンパク質で構成されているからです。
タンパク質は熱に対して非常に弱い性質を持っています。
よく例で挙げられるのが卵白。
卵白は水分とタンパク質で構成されています。
ゼリーに似たプルプル感のある卵白ですが、
これにお湯をかけると白く固まっていきます。
一度この状態にしてしまうと、いくら冷やしても元には戻りません。
この性質を「タンパク質の熱変性」といい、タンパク質の性質です。
この性質が髪の毛が熱に弱い原因のひとつで、
髪の毛に高温の熱を与え続けると、髪の毛が次第に固くなっていきます。
さらに髪表面のキューティクルもなくなっていき、髪にツヤが出てきます。
ツヤと言っても、美容師などの髪専門の方々から見ると
すぐに「不自然なツヤ」とわかるものです。
このような状態が髪の火傷状態と呼ばれるものです。
もちろん髪の毛は皮膚などとは違い、痛みを感じることがありませんので
火傷を負っても気づかずに、日々負傷していくという負の連鎖に陥っていきます。
■自然乾燥に潜む罠
髪の毛が熱に弱いなら、やはり自然乾燥が髪の毛に一番いいんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれませんが、実は自然乾燥にもかなりのデメリットがあります。
お風呂から出た後の髪の毛・頭皮の状態を考えてみると、
40℃前後のお湯で洗い流した頭部ですので、高温多湿の状態です。
自然乾燥で髪を乾かすと言うことは、頭部は長い時間高温多湿状態を持続することになります。
そうするとどうなるのか。
シャンプー後とはいえ、高温多湿状態が長く続けば雑菌が繁殖します。
シャンプーやトリートメントの洗い流しが甘かったりすれば、それも菌達のえさとなります。
特に、髪の毛はある程度放置していてもそれなりに乾きますが、頭皮はそうはいきません。
頭皮はなかなか乾きにくく、更に汗もかくので湿度の高い状態が長く続きます。
その結果、カビの発生につながっていきます。
こうなると髪にとっても非常に大きなダメージとなりますが、
それだけでなく頭皮にかゆみが出たり、臭くなってきたりと
全くいいことがありません。
キューティクルにとっても濡れたままの状態というのは危険です。
キューティクルは魚のウロコのような形状で髪の表面を覆っています。
水に濡れた状態だと、キューティクルが指のささくれの様に開いた状態になってしまいます。
この状態になると摩擦抵抗が大きくなります。
髪の毛にとって摩擦は天敵。
この状態で髪の毛をとかしたりすれば、乾いているときに比べとんでもない摩擦力を生じます。
生乾きの状態で寝たりすれば、枕との摩擦も大きな問題になります。
摩擦を受けた髪の毛はダメージを受け、やがて枝毛・切れ毛・パサツキにつながっていきます。
さらに濡れている髪は、空気中のチリやホコリを吸着し、フケの原因にもなります。
■結局どっちがいいの?
熱にも弱いし、水にも弱い髪の毛。
じゃぁ髪の毛を濡らさなければ乾かす必要もなくなるから、風呂に入らなければいいのか?
でも、そういうわけにもいきませんよね。
大切なのは、いかにデメリットを小さくするかです。
濡れた状態の髪の毛が耐えられる温度が約60〜70℃です。
この温度以下でのドライヤーなら髪が痛むことなく乾かすことが可能となります。
しかし、一般的なドライヤーの温度は90〜120℃ほど。
髪にとっては非常に厳しい環境となっています。
ですので、髪との距離を離して乾かす必要があります。
冷風だけで乾かすというのも非常にイイ方法です。
でも、それだと乾かすのに時間がかかってやってられないよ!という人もいると思います。
髪の毛を乾かす時間に関係するのは「温度」と「風圧」です。
旅行用に持っていく小さなドライヤーは、非常に温度は高いですが風圧は低いですよね。
乾かすのにも非常に時間がかかります。
結果、高温を長時間髪に当て続けることになるので
髪にとっては最悪のドライヤーとなります。
一番いいのは、低温度の高風圧です。
最近のドライヤーはこういった髪に優しいタイプも多く発売されていますので、
電器屋さんに言ったときにはチェックしてみてください。
■つまり・・・どういうこと?
濡れた髪を乾かす方法として最善なのは、
低温度のドライヤーの風でしっかり乾かすことです。
特に、髪の毛だけではなく頭皮もしっかりと乾かすことが重要です。
自然乾燥とドライヤー、どっちがいいのかという議論は
自然乾燥にいいところはないので、ドライヤーを使うべきです。
ただ、間違ったドライヤーの使い方をすれば
自然乾燥と大差ないダメージを負うことになります。
なので、正しい方法でドライヤーを使うことが答えとなります。
低温度でしっかりと!です。
以上、「入浴後、髪は自然乾燥?ドライヤー?」でした。