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ハゲは遺伝する?


父親がハゲてるからきっと俺もハゲるんだ・・・
隔世遺伝するらしいから、親が大丈夫でもおじいちゃんがハゲてるとダメらしいよ・・・

こんな噂を耳にしたことがあると思います。
今回はハゲと遺伝についてのお話です。



■原因のおさらい

今回取り扱いハゲは、病気や薬、怪我の影響などでみられるハゲではなく、
歳をとっていくにつれて自然と脱毛・薄毛状態になっていくAGAのお話です。

ハゲる原因って結局なんなの?】でお話したように、
毛が抜けるという状態の原因となっている物質が体内にあります。

一つは男性ホルモンの一種であるテストステロン。
そして睾丸・副腎・脳下垂体で作られる5α還元酵素。

この二つが出会う時ジヒドロテストステロンが発生し、
これが脱毛の指示をだします。


つまり・・・

ジヒドロテストステロンが発生しやすい人はハゲやすく
ジヒドロテストステロンが発生しにくい人はハゲにくい

ということになります。

ジヒドロテストステロンが発生するためには
テストステロンと5α還元酵素の2つが必要となります。
なので、体内にこの両方の物質、もしくは片方の物質が少ない人はハゲにくい体質なのです。


この2つの物質は両方とも主に睾丸で作られます。
睾丸で作られるので、男として生まれたからにはハゲとは運命共同体です。
しかし、体内でこの2つの物質が作られる量は個人差が大きいです。
この個人差が、同じ男でもハゲる人とハゲない人に分かちます。




■優性遺伝

では、この個人差はどうやって生まれるのか。

これこそがまさしく遺伝です。
両親から受け継いだDNAに記録された遺伝子情報が、全てを決めています。
もうこればかりはどうしようもありません。
生まれた時からすでに体に刻み込まれた設計図なので、
自然の力だけでは抗いようがありません。

そしてさらに悪いことにハゲる遺伝子は優性遺伝です。



■メンデルの法則

理科の授業でならった血液型の決定方法を思い出してください。
血液型を決める3つの要因が「A、B、O」でした。
そしてこの3つには優劣が決まっていて、
AとBは優性どうしで同じ強さ。Oだけは劣性でした。

例えば、父親がAO型、母親がBO型だとします。

  A
B AB  BO 
O AO OO


二人の子供の血液型はAB,AO,BO,OOのどれかになります。
O型は劣性のため、AO型はA型に、BO型はB型になります。
これがメンデルの法則。

このAとBをハゲる原因としてみてください。
O型のみがハゲない遺伝子。

すると、ハゲる遺伝子とハゲない遺伝子を両方もった両親から生まれる子供は
75%がハゲ、残りの25%がハゲない人となります。

いやな現実ですね。


隔世遺伝もこのメンデルの法則で説明ができます。




■現実はもう少し複雑

ハゲは遺伝します。
それはDNAに組み込まれていますので、逃げようがありません。
しかし、血液型のように簡単なものでもありません。

ハゲる遺伝子は優性遺伝ですが、
これは数あるハゲる原因の遺伝子の一つにしか過ぎません。

他にもハゲる原因遺伝子が存在していて、それらが連鎖的に反応しあいハゲになります。
なので、原因となる優性遺伝子を一つ持っていたとしても、
その他が劣性遺伝子であればハゲる事はなかったりもします。



■目安程度

結局のところ、現代科学ではハゲと遺伝の関係を完全には解明できてはいません。
遺伝はするのですが、それがどの遺伝子によってなのかなどの詳しいことは研究段階です。
ですので、遺伝でハゲるかどうかは、ある程度の目安として心に留めておくのがいいでしょう。

近親者にハゲが多いなら、自分もハゲる可能性は多々ある。
逆にハゲがいない家系なら、自分もハゲない可能性が高い。
でも、ハゲる可能性もある。

この程度の目安です。




以上、【ハゲは遺伝するんでしょ?】でした。